初代社長がポケットティッシュの名付け親

今から約50年前、当時の企業の宣伝広告品のメイン商材はマッチでした。そのマッチに代わる宣伝広告品として考案・開発されたアイテムを弊社初代社長 小堀順清が「ポケットティッシュ」と名付けました。

■ティッシュペーパーの誕生

第一次世界大戦中、外科治療の際に必要なコットン(綿)が不足、その代替品としてアメリカのキンバリー・クラーク社が開発したのが始まりと言われています。さらに吸収力を高めたものをガスマスクのフィルターとしても使用したそうです。

第一次大戦が終了すると、ティッシュペーパーは大量の在庫を抱えることになりす。そこで、キンバリー・クラーク社は1924年(大正13年)に“メイク落とし用の消耗品”として「クリネックスティシュー」を発売します。従来、メイク落としには布やタオルを使っていましたが、使用する度に洗う手間、さらに衛生面で問題がありました。使い捨てができるティッシュペーパーは女性たちから注目され歓迎されたようです。

1953年(昭和28年)、ティッシュペーパーはアメリカから日本に輸入され、1963年(昭和38年)に山陽スコットが「スコッティ・トイレットティシュー75m」を発売。クリネックスよりもやや安価で、広く出回るようになります。

■ポケットティッシュの起源

1964年(昭和39年)に、日本初の箱入りティッシュが誕生します。 山陽スコットより「スコッティ・ティシュー」200枚・400枚、十條キンバリーより「クリネックスティシュー」が発売されます。 *後にこの2社が合併し現在の日本製紙クレシアになりました。

同年、山陽スコットより「ポケットサイズパック」が発売され、翌年の1965年(昭和40年)に十條キンバリーより「クリネックスポケットパック」が発売されました。この頃いわゆる「持ち運びのできるサイズのティッシュ」が誕生し、ポケットティッシュの起源と言えるかもしれません。

■ポケットティッシュの誕生

1968年(昭和43年)、弊社初代社長の小堀順清と製紙会社の営業マンがマッチに代わる企業の宣伝広告品を考案、開発し誕生した商品が「ポケットティッシュ」です。 現在、誰もが使っているこの「ポケットティッシュ」という名称も小堀のアイデアで生まれました。

■ポケットティッシュの普及

当時販促品企画会社の営業担当であった小堀が、「ポケットティッシュ」を大手銀行の富士銀行(現:みずほ銀行)に提案。その提案が採用され、1970年(昭和45年)に口座開設の粗品として20万個が配布されました。これが「無料で配る宣伝広告品としてのポケットティッシュ」が全国へ広まるきっかけとなりました。

■ティッシュの消費量

ポケットティッシュ含むティッシュペーパーの消費量は日本が世界一。年間消費量はなんと47万トン。箱ティッシュに換算し一人あたり約18箱も消費しています。広告を目的にしてポケットティッシュが普及したことも消費量に大きく関係していると言われています。

*日本で珍しくない“ティッシュ配り”も海外ではほとんどないそうで、日本の独自の文化といえるかもしれません。
■ポケットティッシュの宣伝効果

ある統計では転換率(広告宣伝した結果成約につながる数値)4%とし、ネット広告と同じと発表されました(ちなみに新聞折り込みは0.03%、ポスティングは0.2%)。 配布方法はお客様によって異なりますが、一般的なティッシュ配りでは、ターゲットを詳細に絞り込み(場所・年齢・性別など)、ダイレクトに配布できるので、宣伝効果が高い理由のひとつです。また製作費用も低単価で抑えることができるので、ポケットティッシュの広告は費用対効果も高いと言われています。

弊社でご依頼を受けた広告・販促用ポケットティッシュの販売実績も30年間でなんと1億個に上ります。 「ポケットティッシュ」誕生の歴史に深く関係のある小堀総合企画にぜひ広告・販促用ポケットティッシュのご用命をお待ちしております。